「ウポポイ(民族共生象徴空間)視察会」の実施

連合北海道は9月13日、アイヌの歴史・文化、現状について理解を深め、アイヌの人々に対する認識を高める取り組みや、人権に対する意識の醸成を図るため、白老町「ウポポイ(民族共生象徴空間)」において16名の参加のもと視察会を実施した。

まず始めに、古式舞踊上演会「シノッ(踊りの意味)」を鑑賞。自然との深い関わりの中で生み出されたアイヌの伝統的な歌や踊り、そして美しいアイヌ文様の衣装に見入った。そもそもこの民族共生象徴空間の愛称「ウポポイ」はアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味する。それを間近で感じることができた。

続いて、「国立アイヌ民族博物館」を見学。この博物館は、「ことば・くらし・しごと等」テーマごとに展示されており、現代に息づく多様なアイヌ文化が紹介されている。また、アイヌの文化や歴史を取り上げた様々な書籍も用意され、映像でもそれらを学ぶことができる。参加者はそれぞれ館内を見学し、過去から現在に続く歴史や民族共生のあり方について学んだ。

更に園内には、民族共生公園が広がっており、ポロト湖の湖畔には伝統的コタン(集落)が再現され、生活空間を体感できるようになっており、また、体験学習館などでアイヌの生活文化を直に体験できる施設もあり、参加者は思い思いに園内を回りながらアイヌの文化に触れることができた。

連合北海道は今後も、こうした学びの場を積極的に持ち、人権・共生の社会づくりへの取り組みを進めていく。