アフリカ支援米2023年「収穫祭」の開催

食・みどり・水を守る道民の会(連合北海道・北海道農民連盟)は9月30日、アフリカ支援米2023年「収穫祭」を由仁町の山根農場において開催し、組合員とほっかいどう若者応援★学生プロジェクトがサポートする「こども食堂」の利用者と支援ボランティア学生の合計59名が参加しました。
アフリカ支援米の取り組みは、これまで食料不足に苦しむマリに対し、支援米作付けや茶碗一杯のコメ・カンパ活動などによって進めてきましたが、それに加え1995年より、食料の重要性や農業体験を通して農業促進の必要性などを感じ取ってもらおうと「稲刈り」体験を実施しています。
開会式では主催者を代表して、道民の会齋藤教一副会長より「今年の北海道は猛暑が続き、過去に例のない大雨が何回もあり、この田んぼの維持、管理は大変だと思います。こんなに立派なお米に育てていただき、あらためて山根農場さんに感謝申し上げます」と述べました。
そして日本の食糧問題の課題ついてふれ「これまで日本は貿易経済を優先して、食べ物をはじめ、田んぼや畑の肥料、牛や豚のエサ、飼料も輸入を進めたことが、国内の農家、生産者さんたちの働く意欲をなくしてしまい、世界では輸入して食べ物を買う経済的な力が弱い国の人々を苦しめたかもしれない政策を、日本は長い間取とってきました」と述べ、「一方でこの場に青年部、生産者の若い方々がいて、ベテランの生産者さんたちもこんなに元気な姿で、そしてこんなに立派な大地が広がっています。この世界から飢餓がなくなることを思いつつ、稲刈りを楽しんでください」と挨拶をしました。
参加者は、協力農家の山根さんより作業内容などについて説明を受けた後、自分達が植えた稲の成長に驚きながら、鎌を使い手作業で一株ずつ刈り取りました。その後、ジンギスカンを囲みながら、懇親を深めました。
この日収穫した支援米は、来年2月に、アフリカのマリ共和国に送る予定となっています。