日米共同訓練及びオスプレイ飛行に関する談話

2019年12月13日

日米共同訓練及びオスプレイ飛行に関する談話

日本労働組合総連合会北海道連合会
事務局長 藤盛 敏弘

防衛省は、陸上自衛隊と米海兵隊による日米共同訓練「ノーザンバイパー」を、来年1月22日から2月8日にかけて実施し、訓練には普天間飛行場所属のオスプレイ2機程度が参加すると発表した。オスプレイの補給拠点には、航空自衛隊千歳基地が使用され、日米両部隊約4,100人が参加すると言われている。補給拠点を道内に置くのは初めてであり、国内における米海兵隊との共同訓練としては過去最大規模となる。

開発段階から墜落事故を繰り返しているオスプレイの運用は、ひとたび墜落事故が起きれば道民の生命と財産を奪うものであり、特に北海道では初めてとなる冬期間の飛行は極めて危険性が高く、断じて認めるわけにはいかない。

また、昼夜を問わず、時には低空飛行するオスプレイの騒音は、酪農業に与える影響や環境破壊など、道民の平穏な日常生活に多大な被害をもたらすものである。

ましてや、北方領土が隣接する北海道において、約4,100人の日米両部隊が参加する過去最大規模の日米共同訓練は、隣国ロシアを刺激するものであり、「領土問題の解決」という私たちの悲願を大きく後退させるものである。

沖縄の負担軽減の名の下で行われる移転訓練は、危険と公害の地方分散・拡大・固定化にすぎない。連合北海道は、北海道の平和と軍縮、そして、北方領土問題の解決を強く願う立場から、日米共同訓練の規模縮小を求めるとともに、墜落事故を繰り返し、騒音や環境破壊につながるオスプレイの参加に強く強く反対する。

以 上