北海道産品評価試食会を開催
10月30日、食・みどり・水を守る道民の会は、労働者(消費者)が北海道の生産者が提供する安心安全で食味の高い道産品を再認識し、率先した購入・消費による地産地消の促進と北海道の一次産業の活性化を目的に「道内食材評価に向けた試食会-おいしい。あんぜん。北海道2025~生産者の想いを道民に~」を開催した。本事業は2018年から始まり、コロナ禍での見送りをはさみ今年で6回目を迎えた。
主催者を代表して食・みどり・水を守る道民の会髙久保会長は「本日の試食会は北海道産の食材を使った料理を参加者の皆さんと楽しく食べて盛り上がる企画であり、大変好評な取り組みです。北海道産の素晴らしさをぜひ再認識する会にしたい。」と挨拶した。


農業団体挨拶では北海道農民連盟中原委員長は「今年は異常気象で暑く農産物、作付けが本当に苦労している。しかし、我々その厳しい天候の中で試行錯誤し、おいしい農産物をたくさんとって消費者に届けようという思いでやってきた。今回も自信のある北海道産食材をぜひ堪能してほしい。」と呼びかけた。
生産者の方たちから食材の紹介として、北海道農民連盟の中原委員長と山口書記長、空知農民連盟の今野書記長、全十勝地区農民連盟の加藤書記長から野菜などの紹介とともに生産者の思いが語られた。


乾杯の挨拶は連合北海道須間会長より「今年の暑い夏のなか、必死に作物を作り私たち消費者が食べていけるのも農業者の皆さんのおかげだと思う。」と感謝を申し上げるとともに「農業者の皆さんとともに我々働く仲間と一緒になってこの北海道の一次産業を盛り上げよう。」と述べた。
試食会では、北海道農民連盟から米や野菜、乳製品などの農畜産物を提供いただいた。
ホテルが考案した本日のお造り2種と前菜盛り合わせ2種、玉ねぎのローストと生ハムのサラダ仕立て、長芋と長葱と鶏肉の辛し炒め、鱈の南禅寺焼き ゆり根のマリネ添え、道産 豚ロース肉とローストポーク、海鮮ピリ辛あんかけご飯、クリームブリュレ アイスクリーム添え ハスカップソースなどの一夜限りの特別料理を堪能した。


閉会の挨拶は食・みどり・水を守る道民の会齋藤副会長より「世界的に残念な悲しい情勢が何年も続き様々な物価が上昇し、日本の食料確保が難しくなっている」と述べ、「農業、水産、林業、畜産業に携わる方、そして自然環境等どう向き合って食料を確保していくのか将来を見据えた対応が最も重要である。今回食べた美味しい食材を生産・供給できる北の大地に森、川、海などの豊かな北海道の一次産業は国内の食料生産額のトップを走る食料基地である。まさに地産地消を実践・促進しなければならない。政府が打ち出す政策に北海道の地産地消が反映されているかどうか皆さんにぜひ政府の政策に注目してほしい。」と挨拶を締めた。
食・みどり・水を守る道民の会は、今後も地元で生産されたものを地元で消費する地産地消の取り組みと、国内産の消費拡大を着実に進めていく。


