第96回全道メーデー大会開催 -150団体、3,000名結集-
5月1日、五月晴れの下、札幌大通公園8丁目広場に組合員・市民など150団体・約3,000人が集結し、労働者の祭典・第96回全道メーデーが開催された。
式典開始前のオープニングアトラクションでは、アピールコンテストと産別から提供いただいた景品や道内旅行ファミリー券などを抽選する「お楽しみ抽選会」が行われ、参加者は大いに盛り上がった。
式典は荒川副大会長が開会を宣言。須間大会長の挨拶より始まった。
挨拶冒頭、須間大会長は戦後80年について、「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から3年、イスラエル・パレスチナ紛争からも1年半が経過し、終結を見通すことはできない」と述べ、「私たちは『戦争や核兵器』の恐ろしさを決して忘れてはいけない。その思いを若い世代につなげるため、連合北海道と北海道退職者連合は高校生平和大使の活動を通じて、1万人署名や国連への派遣に取り組んでおり、平和大使をはじめとした高校生による、“ビリョクだけどムリョクじゃない”を合言葉に『被爆ピアノコンサート』を開催した。私たちも、連合が唱える『平和なくして労働運動なし』のもと、働く者の立場から平和を希求していこう」と参加者に呼びかけた。
次に、2025春闘について、「多くの産別・単組の粘り強い交渉により高水準で賃金改定の回答を引き出した組合が多数ある」と述べ、「物価の上昇に負けないために、大企業から中小・小規模企業まですべての働く仲間が賃上げの効果を実感することにある。引き続き『人事院勧告』や『最低賃金』の引上げにも波及させていくことが重要」と訴えた。
そして、昨年の衆議院選挙では、与党の過半数割れを成し遂げたことについて触れ、「連合は参議院議員選挙においても与党の過半数割れを成し遂げ、自公政権による政治をリセットし、働く者・生活者が安心して暮らせる社会を目指して取組みを進めていく」とし、「連合北海道は今夏の北海道選挙区での2議席確保と、比例区での各産別が擁立・推薦する10名の候補予定者全員の勝利に向けて、構成産別・地域協議会のみなさんと取組み、『現在の与党に代わって働く者・生活者の立場で政権を担いえる政治勢力をつくり直す必要がある』と考えており、引き続き『一つの大きな塊』をめざしていく」と参加者に力強く宣言した。
最後に須間大会長は「すべての働く仲間の処遇改善と格差是正をめざして、組織されている私たちが『団結』と『連帯』の絆を強め、力強く行動しよう」と挨拶をした。
メーデーステージ壇上には来賓として北海道をはじめとする行政や政党、国会議員、道農民連盟などの友誼・協力団体の方々が登壇。来賓を代表し、三橋北海道副知事、秋元札幌市長、連合北海道国会議員団会議会長の徳永参議、そして今夏の北海道選挙区で連合北海道が推薦する勝部けんじ候補予定者と鈴木まさき候補予定者から御挨拶をいただいた。なお、会場には多数の道議会議員や札幌市議会議員も来場した。
続いて式典は、メーデースローガンが服部大会代表委員、メーデー宣言が和田大会事務局長、特別決議の「戦後・被爆から80年 次代につなぐ平和の特別決議」が山谷副大会長、「第27回参議院議員選挙勝利に向けた特別決議」は菊地代表委員により提案され、全て全体の拍手を持って採択された。
最後に奈良副大会長の閉会挨拶をもって式典は終了。須間大会長のガンバロー三唱のち、今回新たにパレード出発前に長山青年委員会委員長の発声により参加者全員でシュピレヒコールの予行練習を行った。その後、3グループに分かれて札幌市内のパレード行進を行い、シュプレヒコールを響かせ、市民にアピールした。