事務局長談話
2009年5月26日

                                    連合北海道 事務局長 村田  仁


     北朝鮮核実験に断固抗議する事務局長談話


1.北朝鮮が5月25日の午前に2006年10月に続く2回目の核実験を実施した。
  今回の核実験は、最初の核実験後に安全保障理事会が全会一致で採択した決議1718への明確な違反であり、断固抗議するものである。
4月5日には、国際社会の警告を無視して「人工衛星」と主張し、長距離弾道ミサイルを発射したばかりであり、北朝鮮の行動は、北東アジアや世界の安全を揺るがし、緊張は一層激化しおり極めて遺憾である。

2.国際社会は、軍縮や核拡散への機運が盛り上がる中、北朝鮮の核実験は世界の潮流に逆行する危険な行為といえる。国連安全保障理事会は、決議を通じて直ちに拘束力があり、実効性のある厳しい措置をとるべきである。
  北朝鮮は国連加盟国であるため国連レベルで対応するが、北朝鮮の核問題を扱う6カ国協議は進展していないものの、その構成国の対応がカギを握っており、事態を打開するには、北朝鮮の意図を冷静に見つめ的確な対応を取る必要がある。
北朝鮮には、国際ルールを無視すれば利益よりも損害が大きいという事実を理解させる外交努力を続けていかなければならない。

3.現在、連合は原水禁・核禁会議と連携し、2010年核拡散防止条約(NPT)再検討会議において全面的な核兵器廃絶を目指し1,000万人署名および各級議会における意見書採択に取り組んでいる。
  私たちは、核軍縮、不拡散の必要性を国民に発信し、世論を形成していくことは、唯一の被爆国としてわが国に課せられた使命である。
  引き続き核兵器廃絶、核実験の禁止、北朝鮮の核・ミサイル・拉致問題に対して今後とも全力で取り組んでいく。


以 上