連合北海道 春季生活闘争本部・情報センター
TEL011-210-0050 FAX011-272-2255 2006.3.15 No.4
15日、自動車、電機など先行大手組合に回答が出され、自動車、電機で賃金改善を勝ち取った。また、中小組合でもJAMの9組合で千円以上の賃金改善を獲得した。
今後、連合北海道春季生活闘争本部にエントリーしている約400組合のうち、UIゼンセン同盟の6単組、自動車総連の1単組が本日懸命な交渉を展開しているのをはじめ、3月15日現在の情報では3月末までに130単組で回答が予定されている。
第1のヤマ場における先行組合の回答について(高木会長発言要旨)
◇ 大変難しい交渉を粘り強く続け、具体的な賃金改善原資を獲得してくれた金属部門をはじめ、先行組合の各産別・単組の皆さんの努力を多としたい。
◇ 好調な企業業績のところが多く、業績改善のための組合員の頑張りに、月例賃金を改善する原資を確保する形で応えてほしいという想いを込め、各産別・単組毎に要求し、精力的な交渉を行ってきたが、会社側の国際競争力論、横並び排除等の主張に関する強い拘りがあり、交渉は想像を越える難しいものになった。また、「横並びの否定」も強調していたのに、交渉終盤では経営側が「横にらみ」に終始し、自主的な解決を放棄したかのように見える対応が散見された。この点での経営側の対応には遺憾の意を表さざるを得ない面がある。
交渉の途中経過にはいろいろあったが、最終的には実質的な賃金改善に資す原資(いわゆる真水分)を出してくれた経営側の対応には敬意を表したい。
◇ 月例賃金以外でも、一時金はもとより、諸手当の改善(例:鉄鋼の交代手当1000円up)や時間外割増率の改善、65歳までの継続雇用の制度化と育児・介護・出産休暇制度等の改善などの成果を得た組合も多い。各組合の奮闘を高く評価する。
◇ これから、まだ多くの組合が交渉し、回答を引き出すことになるが、今年、「賃金改善」を要求したことは、労使の賃金のあり方論(賃金制度)や昇進・昇給制度等をめぐる論議を活発化させたという側面があり、企業の採用、人材育成、成果と処遇のあり方、技能継承など、人事労務政策全般に及ぶ、労使の論議を深める契機となったという副産物を生んだ面もある。
今後の総括論議の中で、要求の仕方や考え方等を検討する際の、一つのポイントになるのではないか。
◇ 連合は今週18日までを第一のヤマ場、翌週から月末の31日までを第二のヤマ場として設定している。後続の各組合は、先行組合の成果を踏まえ、第2回拡大戦術委員会(3月13日)の確認事項に沿った@「賃金維持分を確保した上で、月例賃金の改善原資を確保する」、A中小の格差縮小、Bパート等の処遇改善、の三本柱実現のために全力を尽くす。 以 上
要求・回答・妥結情報を集約しますので、2006春季生活闘争本部・情報センターまでお知らせ下さい。
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